グリスリンの効果と副作用
グリスリンはもともと糖尿病の治療に使われていた経緯があります。多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)でも糖尿病と同様にインスリン抵抗性が認められる場合があり、グリスリンが有効なのはそのためです。
私たちが食べ物を食べると血液の中にブドウ糖として取り込まれエネルギー源となります。インスリンは血液中の糖分を細胞に取り入れる働きしますが、インスリンの働きが悪いと(インスリン抵抗性)血糖値が高い状態が続いてしまいます。
インスリン抵抗性となんで妊娠が関係あるの?と思われると思いますが、インスリン抵抗性は排卵障害の原因にもなるため多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)と大きな関係があるのです。
また、クロミッドという不妊治療で使われる排卵誘発剤のひとつに反応しやすい方は、グリスリンを並行して摂ることで卵子の状態が良くなるケースもあります。
グリスリンの副作用
グリスリンの原料になるのはマイタケという食用になっているキノコです。マイタケエキスから抽出したものですが、マイタケエキスは特許を取得しているため、メーカーによってはグリスリン粉末と表記される場合もあります。
マイタケから抽出されたもので食べ物だから100%安全とは言い切れませんが、日頃から食している食べ物が原料になっていることでほぼ副作用などの心配がありません。
実際に不妊治療の薬できつい副作用に悩まれていた方が、薬を中止しグリスリンのみの治療に切り替え、副作用からも解放され妊娠したという報告もあります。
グリスリンを効果的にする摂取量
薬であれば厳密に摂取する量が決められていますが、グリスリンはサプリなので、必ずこれだけ摂らなければ効果がないということはありません。
一般的なグリスリンの摂取量は54mgですが、多嚢胞性卵巣症候群を改善するためにグリスリンを効果的に飲む量は、1日あたりで162gが良いとされています。
また、グリスリンはサプリですので不妊治療で薬を使っていても同時に摂取することができます。しかし、薬と同時摂取する場合には、念のために医師に相談を行った上で摂取することをおすすめします。
不妊対策としてのサプリ
グリスリンは不妊対策として摂取するサプリとして先に書いたように副作用がほとんど心配ないことや不妊治療によるストレスなどの心配もありません。
不妊治療を行う場合、どうしても年齢層としてみると高くなります。体力的にもきつくなり、薬剤を使う治療を行えば副作用にも悩まされることがあります。
多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)で妊娠することはできます。数値にすると、多嚢胞性卵巣症候群でも妊娠できる確率は8割を超えるというデータもあります。
しかし、このデータも9年間かかって妊娠した確率です。多嚢胞性卵巣症候群での不妊治療は長期戦になることが多いため、薬に頼るばかりではなくグリスリンのようなサプリの使用もひとつの選択肢にすることをおすすめします。