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一定の効果が認められるグリスリン
グリスリンは多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)や排卵障害に一定の効果があるとされています。なかにはグリスリンのおかげで妊娠できたとさえ言う方さえいらっしゃいます。
グリスリンは処方薬ではなくサプリメントなので医師が処方する訳ではありませんが、医療機関で使われていることからも、その効果が想像できます。
グリスリンは、もともとアメリカのマシュルーム・ウィズダム社(旧マイタケプロダクト社)が特許を持っており、日本でも白田正樹氏が所有者として特許を取得しています。
マイタケという名称からも想像できるように、グリスリンはマイタケから抽出されたグライコプロテインという糖とタンパク質の複合体(糖タンパク)です。
マイタケは誰にでも馴染みのある食品です。その食品が原料になっているため、安全性も高く評価され、副作用に関しても重篤な症状は報告されていません。
また、天然由来だから安心という言い方も可能ですが、天然のものにも毒性があるものは多く存在しています。一概に自然のものは安全と言えない訳ですが、人間に長く食されてきたという経緯が評価されます。
グリスリンに効果なし
グリスリンには多嚢胞性卵巣症候群に対しての効果がないという方もいらっしゃいます。どんなによく効く薬であっても、人ぞれぞれの体質が違うことが効かない原因になったり、その時の体の状態や環境にも大きく左右されます。
妊娠をするためには多嚢胞性卵巣症候群が大きな障害になりますが、もちろんそれだけではありません。年齢的な問題も大きく関係していたり、合う合わないはサプリであっても薬であっても存在しています。まず万人に効果のある薬やサプリなどは存在しないことを理解しましょう。
とはいえ、掲示板でグリスリンの口コミなどを見て回る限りでは、グリスリンには効果がないというより、効果があったという話が多く見受けられます。
周りの友人が次々に妊娠したりすると落ち込むこともあります。妊娠にはメンタル的な部分も大きな要素ですので、諦めずにグリスリンを飲んで安心するのではなく、妊娠しやすい体作りを意識して行くことが大切です。
病院でなぜグリスリンを勧める
多嚢胞性卵巣症候群では妊娠を望まない限り、治療の必要性は高くありません。しかし、妊娠の望む場合は基本的に治療を行うことになります。
実際に自然妊娠を希望し長年不妊治療を行なっていた多嚢胞性卵巣症候群の女性が、グリスリンのみの治療に切り替えた後、見事妊娠に至った話が医療機関から出ています。
病院でグリスリンを勧めている理由には、もともと糖尿病に使われるメトホルミンを使っての不妊治療へを行うより、メトホルミンと同じような働きをする副作用の心配がほとんどないグリスリンの方が負担が少ないことや、今までの治療でなかなか妊娠に至らないためと言うような理由があります。