多嚢胞性卵巣症候群ではストレスも原因

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多嚢胞性卵巣症候群の原因は

多嚢胞性卵巣症候群の原因は未だはっきりと特定されておらず、原因不明と言い換えることもできます。もともと症候群という言葉が指し示すのは、複数の原因が考えられ原因をひとつに特定できない疾患だということです。

原因がわからず悩む

多嚢胞性卵巣症候群の原因は様々あり医師が唱える説も複数存在しています。単独の原因ではなく、複数の原因が重なりあって症状がでていることもあります。

原因の特定は難しいのですが、日本産婦人科学会で診断基準が明確化されていますので、多嚢胞性卵巣症候群に該当するのかの判断は可能です。

ストレスが原因のひとつ

老若男女誰にでもストレスはありますが、そのストレスが多嚢胞性卵巣症候群の原因のひとつと考えられています。

ストレスを抱える

ストレスが原因になって男性ホルモンが増えてホルモンバランスが崩れると、卵巣の機能に悪影響を与えてしまい排卵を起こしにくくなってしまいます。

ホルモンのバランスを崩してしまう大きな要因には、ストレスのほかに食生活もあります。多嚢胞性卵巣症候群の方に肥満が多いことからも推察される様に、不規則な食生活であったり、高カロリー、高脂肪を摂る食事が生活習慣の一部になると、多嚢胞性卵巣症候群のリスクを高めることにつながります。

有力な原因の内分泌異常

複数考えられる多嚢胞性卵巣症候群の原因でも、内分泌異常が原因になるという説は特に有力な説です。

FSH(卵巣刺激ホルモン)血中LH(黄体形成ホルモン)の数値に異常が生じる内分泌異常は、卵巣の発育を阻害してしまいます。

多嚢胞性卵巣症候群では、FSH(卵巣刺激ホルモン)は正常な数値を示すが、血中LH(黄体形成ホルモン)の数値が高くなる傾向があります。

排卵を正常に行うためには下垂体と密接な関係にある視床下部や下垂体からのホルモンの分泌も重要です。

しかし多嚢胞性卵巣症候群になると、テストステロンやアンドロステロンなどの総称である男性ホルモンであるアンドロゲンの分泌が多くなり、女性ホルモンのエストロゲンの分泌が低下する傾向があります。

糖代謝異常も原因のひとつ

糖尿病でよく耳にするるインスリンというホルモンの働きが悪くなると糖代謝異常が起こります。食事などで糖を摂取すると、インスリンの働きで体にエネルギーとして取り込まれます。

人間の体は活動していない例えば就寝時でも24時間休むことはありません。生きているのですから常にエネルギー源が必要です。食事中や食事後でなくても、体に蓄えられているエネルギーを血液中に流して、血糖値のコントロールを行なっています。この働きが糖代謝と呼ばれ、この働きに異常が起こることを糖代謝異常といいます。

多嚢胞性卵巣症候群ではインスリンの働きに異常が起きやすく、インスリンの分泌が増えると男性ホルモンの分泌が促され、卵胞の発育に必要な女性ホルモンに悪影響を及ぼします。

糖尿病の治療に使用されるグリコランという薬が、多嚢胞性卵巣症候群にも効果があることがわかり、排卵障害を改善する目的で処方されることがあります。

アドレナーキの過剰分泌という説

成長のためのアドレナーキ(adrenarche)は、副腎皮質が副腎性アンドロゲンを分泌することを指します。このアンドロゲンが過剰に分泌されると卵巣の発育を阻害してしまいます。

成長期に身体の形成に関わるこのホルモンは、男性化する作用も併せ持っており、女性でも声が低くなったり、陰核の肥大や多毛の原因などの原因になります。

遺伝的な要因が原因との説も

遺伝自体の仕組みも十分に解明されておらず不確定要素ではありますが、遺伝的な要因が多嚢胞性卵巣症候群の原因になるとの説を唱える医者も存在しています。

X染色体の構造や数の問題が子供に遺伝してしまうために起こるとの説で、実際に多嚢胞性卵巣症候群の症状を訴える家族にも同様の症状が現れる傾向にあるという報告もあります。

とはいえ、あくまで諸説ある説のひとつであり、可能性はないこともないという程度です。当然親子であれば似ている部分はあっても全てが遺伝するわけでもありません。多嚢胞性卵巣症候群も必ずしも遺伝するわけではありません。

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