多嚢胞性卵巣症候群を自力で改善

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多嚢胞性卵巣症候群を改善

多嚢胞性卵巣症候群を薬などに頼らず自力で改善したいという方も多くいらっしゃいます。自力での改善は、多嚢胞性卵巣症候群で体質改善を行うための食事療法や運動が中心になります。

ヨガをする女性

運動は激しい運動ではなく、ウォーキングやヨガなど心拍数が少し上がる程度の運動が適しています。

食事療法以前に食べ過ぎは多嚢胞性卵巣症候群に限らず悪い影響しかありません。また、多嚢胞性卵巣症候群には肥満との関連性もありますので、最初に気を付けるべき点です。

その他に多嚢胞性卵巣症候群では男性ホルモンが優位になりますので、女性ホルモンの代謝を活発にしてくれる栄養素を摂ることも意識しましょう。

改善のための栄養素を摂る

女性ホルモンをより分泌させるための栄養素は、たんぱく質が不可欠です。その他以下のような栄養素を積極的に摂りましょう。

ビタミンE

抗酸化作用があるビタミンEはアンチエイジングの話でよく耳にしますが、女性ホルモンを分泌する卵巣の老化を防止する働きもあります。

ビタミンEが多く含まれている食品には、アボガドやかぼちゃ、アーモンドなどのナッツ類などがあります。

食品ではなくても、煎茶には特に多くビタミンEが含まれています。お茶といえば食事中や食後が思い浮かびますが、煎茶はタンニンが多く含有され食べ物の消化にはよくありません。

煎茶にはカフェインが多く含まれていますので、朝起きて飲む、眠くなる時間にいただく方が適していいます。

ビタミンB6

ビタミンB6が含まれる食品には、バナナ、マグロ、サツマイモなどがあります。マグロには特に多く含まれますが、毎日手軽にビタミンB6を摂るにはバナナは最適です。

イソフラボン

イソフラボンは女性ホルモンに似た作用を持っている栄養素です。大豆に多く含まれており、納豆や豆乳などを摂ることで摂取できます。

納豆や豆乳は好き嫌いがはっきりする食品で、どうしても苦手という方が多いと思います。苦手という方は、他に豆腐や油揚げ味噌汁などでも摂取できます。

コレステロール

コレステロールと聞くと、コマーシャルの影響などもあって悪いイメージしかありません。でも、コレステロールは女性ホルモンを作る原材料になります。

コレステロールには二種類があり、善玉コレステロール(HDL)と悪玉コレステロール(LDL)に分かれ、女性ホルモンの材料になるのは悪玉コレステロールの方です。

悪玉コレステロールは人体に一切ない方がよいというわけではなく、あくまでもバランスが重要です。

だからと言ってコレステロールを過剰に摂取する必要はありません。例えば卵がコレステロールを多く摂れる食品です。

以前は一日に卵はひとつまでと言われていましたが、今は2〜3個食べる必要があると言われています。

多嚢胞性卵巣症候群の治療

残念ながら現代医学でも多嚢胞性卵巣症候群の治療法は、確立されていません。多嚢胞性卵巣症候群では、単一の症状であることも複数の症状であることもあり、この治療方が確実に効くというわけでもありません。

クロミフェン療法

多嚢胞性卵巣症候群では排卵障害が起こり妊娠しにくくなってしまいます。妊娠を希望する場合に、排卵誘発剤を使用し人為的に排卵を起こす治療法がクロミフェン療法です。

赤ちゃんの卵

クロミフェンは排卵誘発剤の総称でクロミッドやフェミロン、セロフェンなどがあります。クロミフェン療法は軽度の排卵障害の場合に最も効果があり最大で8割程度の排卵を誘発できます。

ただし確率は低いながらも「卵巣の腫れ」「嘔吐」「下腹部の痛み」「頭痛」「顔面紅湖」などの副作用が認められます。

妊娠に成功した場合には、二人以上の妊娠である多胎妊娠になる確率が上がります。多胎妊娠は自然妊娠では1%ほどの確率ですが、排卵誘発剤を使って妊娠した場合5%程度の確率に上がります。

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