多嚢胞性卵巣症候群は妊娠しずらい

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妊娠しにくい多嚢胞性卵巣症候群

妊娠しても不育症といわれる流産を繰り返してしまったり、死産してしまう婦人病が近年増加して注目されていますが、多嚢胞性卵巣症候群では妊娠自体が難しくなってしまいます。

妊娠を希望する女性

多嚢胞性卵巣症候群では軽くても生理不順、重い症状になると生理の回数が極端に多くなったり少なくなったりしますから、妊娠をしたくてもできない可能性がでてしまいます。

卵胞(赤ちゃんの卵)は月に一度成熟し排卵によって卵子がだされます。多嚢胞性卵巣症候群では卵巣の中で卵胞の発育が悪く排卵を起こさず、卵巣内に卵胞がたまり「多嚢胞化」してしまいます。

この様な排卵障害が多嚢胞性卵巣症候群では多く見られ、たとえ卵胞が成熟しても卵巣の表皮が硬くなり排卵に至らないケースもあります。

女性が排卵した卵子と男性が射精した精子により受精が起こらないと妊娠できません。多嚢胞性卵巣症候群になると、排卵に障害が起こり妊娠できる状態ではないことになります。

妊娠を望む場合には排卵障害を起こしている原因を調べ、適切な治療を行なっていく必要があります。

多嚢胞性卵巣症候群の妊娠確率

多嚢胞性卵巣症候群などの問題がなくても、もちろん100%妊娠ができる訳ではありません。妊娠確率は年齢によっても、多嚢胞性卵巣症候群の原因のひとつになるストレスによっても変化します。

仲のよいカップル

健康な男女が仲良くしても妊娠できる確率は、男性の精子が100%健康な状態であっても女性の体は365日常に妊娠できる状態ではありません。妊娠可能なタイミングがよかったとしても20~25%の確率です。

健康に入る範疇であっても精子や卵子の状態なども関係しますので、確率にはかなりのばらつきが生じることになります。

また、年齢を重ねるほど妊娠の確率は低くなっていきます。20代では二桁あった確率も40代になると一桁に落ちてしまいます。

多嚢胞性卵巣症候群では8割を超える妊娠確率であると言われているようですが、この数字は10年近く不妊治療を行なって妊娠できた確率です。

多嚢胞性卵巣症候群であっても決して妊娠しないわけではありません。しかし長い年月をかける必要性が高いわけですので、年齢的な要素だけ考えても妊娠できる確率は下がります。

多嚢胞性卵巣症候群と確定したらできるだけ早く対処を行う必要があり、早ければ早いほど妊娠できる可能性も高くなるということです。

妊娠できるか不安があると思います。しかし不安も大きなストレスになります。不安を感じないというのも難しいですが、きっと妊娠できると信じストレスをなくすことも大切です。

多嚢胞性卵巣症候群の妊娠後

多嚢胞性卵巣症候群で妊娠できたとしても妊娠後、無事に出産したとしても病院と離れることはできないのかと心配されている方もいらっしゃいます。

産婦人科の医師

人間の体はひとつとして同じではありません。体質もそれぞれ違います。多嚢胞性卵巣症候群は出産をきっかけに治ってしまう場合もありますが治らない場合もあります。

多嚢胞性卵巣症候群が治らず生まれて来た子供の兄弟が欲しいということになれば、不妊治療を行うことになります。

ただし、治っていなかったとしても自然妊娠できたという方もいらっしゃいます。人それぞれで違うとしか言いようがありませんが、希望をなくす必要は一切ありません。

信頼できる医師に妊娠出産後どうすべきかも含めて相談するのが一番確実です。

なお、多嚢胞性卵巣症候群は病気ではなく症状を指す言葉で、妊娠を希望しない場合には特に治療の必要はありません。妊娠できないかもしれないという不安は大きいものです。しかし、できないというわけではなく希望も十分持てるものです。

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