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多嚢胞性卵巣症候群の症状
多嚢胞性卵巣症候群では、極一般的な症状として排卵障害を起こしますので、かなり大きな割合で月経の異常を起こします。
単に不規則な生理なら軽い症状に入りますが、重度な症状では生理の回数が極端に多すぎたり、逆に全くなかったりと不規則で括られる範疇の生理周期ではありません。
初めての生理(初潮)の時点で嚢胞性卵巣症候群の症状を起こしていると、生理不順の状態から始まるため異常があることに気が付かないこともあります。生まれつきそうなんだと認識していた生理の不順が、妊娠を希望して多嚢胞性卵巣症候群の症状だと初めて気付くこともあります。
多嚢胞性卵巣症候群は病名ではなく症状を指す言葉です。排卵障害の症状があるからといって生活の質が下がるわけではありません。普通に生活をすることができます。しかし女性として大切な妊娠がしにくいというデメリットがあり、不妊の原因で一番多いともいわれています。
でも多嚢胞性卵巣症候群であると妊娠できない訳ではありませんが、妊娠するチャンスは減少してしまいます。
多嚢胞性卵巣症候群では排卵障害だけでなく、そのほかに肥満の症状は約2割に及び、多毛に悩まされたりニキビに悩まされたり、多毛の逆に薄毛の症状があったり、陰核の肥大や低音声の症状など男性化する症状が現れる場合もあります。
頭皮の薄毛の症状
先に多嚢胞性卵巣症候群は生活の質を落とすことはないと書きましたが、頭皮の薄毛の症状は見た目に影響を与え、生活の質の低下と捉えることもできます。
多嚢胞性卵巣症候群では女性ホルモンより男性ホルモンの方が優位になりますので、肥満につながってしまったり男性型脱毛と同様の症状が起こることがあります。
腕などの多毛も多嚢胞性卵巣症候群のひとつの症状ですが、これも男性ホルモンの影響から起こります。声が低くなったりニキビなども男性化する症状のひとつです。
この様な男性ホルモンによる症状が多く報告されたとする資料と掲示板の書き込みではほとんどが薄毛になった悩みは抱えていなかったりと、原因のはっきりしない多嚢胞性卵巣症候群は症状も単独で現れたり複合して現れたりとはっきりしていない様です。
多嚢胞性卵巣症候群で痛みの症状
多嚢胞性卵巣症候群で下腹部の痛みを伴うことがあります。下腹部痛や生理不順を改善したいために病院で診察してもらい多嚢胞性卵巣症候群と診断されるケースも少なくありません。
また、多嚢胞性卵巣症候群が直接の痛みの原因ではなく、注射などで排卵誘発を行い卵巣が腫れが生じて痛みを伴うこともあります。この場合には下腹部の痛みだけでなく胃の痛みを伴ったり尿の量が減少したりなどの症状も現れます。
様々な症状がありますから、生理不順などが生まれつきだと考えずに病院で診察受け軽度の場合は経過の観察を行い、重症の場合はきちんと治療を受けることをおすすめします。軽傷でももちろん妊娠を希望している場合には治療の必要が生じます。いずれにしても体質であり生まれつきのものだと自己判断しないことが大切です。